『自分で本を出版する・ワードDTP編・DIY産直出版のススメ』『自分で本を出版する・製本術編』の無料公開につて
2001年から紙の本で出版されていた本です。著作権は、「あくり出版」が持っています。ちょっと変わった非常識出版を実践していた「あくり出版」です。
現在は販売しておりません。内容が古くなったのでここで無料公開いたします。何かのお役に立てれば幸いです。
※ご紹介している「あくり出版」の書籍や製本キットなどについては、現在販売はしておりません。
第7章・DIY産直出版のコスト
個人で可能な出版、材料を安価に抑え、個人で入手可能に徹したDIY出版をご紹介してきました。それでは、安く済むといっても、いったいいくらかかるのか気になるところです。
コンピュータやプリンターといった道具については家庭にあるものとして除外します。大よその原材料や消耗材料を見ていきます。
必要な材料は、ざっとコピー用紙、インク、表紙用の光沢紙、木綿糸、でんぷんノリ、木工ボンド、補強用のガーゼ、補強用の紙、見返し用の厚紙などです。どれも比較的安いものばかりです。この中で一番コスト高であり気になるもは、インクです。次にコピー用紙と光沢紙です。その他の物は消耗材料で、原価計算しなくてもいいくらいのものです。私は、全て100円ショップで入手しました。
コピー用紙は、A4の500枚の包みが300円から500円の間で販売されています。特価品を探せば200円台でも販売している時があります。一応500枚が300円として計算します。A5判で200ページの本を作るとして、A4用紙が50枚必要です。つまり、一冊分の用紙代が30円ということになります。これに見返しの厚紙を表と裏につけます。A4のカラー画用紙を使用しますと、5枚で100円ぐらいですから2枚分40円かかります。そして、本体の仕上げ用紙が、B4かA4で1枚20円くらいです。表紙の光沢紙は、B4光沢紙が10枚入りで600円から1000円で販売されています。700円で入手したとして、一枚70円です。ここまでで一冊160円かかっています。
これに加えて問題なのが、インク代です。これはプリンターのメーカーによって様々です。インク・カートリッジの値段と印刷可能枚数との兼ね合いで結果が出ます。各社のパンフレットで大体の比較をしてみましたところ、大よそですが、モノクロの文字だけの印刷でA4判1枚あたり2円から5円くらいかかるようです。カラーで12円から80円といったところです。A5用紙を表裏印刷してA4判1枚分の印刷コストがかかるとして計算します。本文の印刷をモノクロの文字、表紙をカラーで印刷したとします。すると最低で本文一冊が200円、最高で500円かかります。表紙に12円から80円ですので、1冊212円から580円かかります。つまり、このインク代が一番コスト高ということになります。先ほどの用紙のコストを加えて、一冊372円から740円かかります。一冊372円ならまだしも、740円も原価にかけていてはやってられません。ここはインク代の安いプリンターを使用しましょう。
インク代のコストダウンを考えるときに、思いつくことが詰め替えインクの使用です。詰め替えインクの使用でインク代のコストは、3分の1から4分の1までダウンできます。
詰め替えインクの使用は、ヘッドの詰まりを起こし、故障の原因になるようです。お持ちのプリンターのインク・カートリッジが、ヘッドと一体型であれば、詰まりをおこしてもカートリッジを新品に交換すれば大事には至りません。インク・ヘッドが本体側に固定されているタイプのプリンターの場合は、故障時の修理が大変です。プリンター・メーカーでは奨励していませんが、ヘッド一体型の場合は一考の価値はあります。
『自分で本を出版する・ワードDTP編・DIY産直出版のススメ』『自分で本を出版する・製本術編』とは
2001年から紙の本で出版されていた本です。著作権は、「あくり出版」が持っています。ちょっと変わった非常識出版を実践していた「あくり出版」です。
ワードを使った書籍用のDTPの操作を解説した本です。古いワードのテクニカル本です。
『自分で本を出版する・製本術編』はワードDTPで作成し、インクジェットプリンターで印刷したものをビジネス書っぽく製本する方法を解説したものです。
当時4000円くらいで販売していたものです。3000冊ほど売れたと思います。ISBNもあり、国立国会図書館にも入っています。今は、販売していません。もしかして、古本でどなたかが販売しているかもしれません。
内容的に今では、使われていないワードのバージョンですので、ここで無料公開します。縦書き書籍用のデータをそのまま掲載しますので、改行も少なく、ネットでは読みにくいかもしれませんが、書籍の雰囲気をそのままということで、ご勘弁をお願い致します。
懐かしいワードの使い方をご覧ください。
新しいワードのバージョンで、ご参考になれば幸いです。
『自分で本を出版する・製本術編』についても、製本術自体は、古くなっても色あせることはありませんが、現在のネットワーク時代に紙の本というよりも、電子書籍やWEBにSNSですから、古い情報です。こちらも無料公開いたします。
なにかのお役に立てれば幸いです。
※ご紹介している「あくり出版」の書籍や製本キットなどについては、現在販売はしておりません。
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