前回の記事までで「非破壊型・裁断しない低予算自炊本のつくり方」システムの全体像は解説したしました。
今回は、私が考えた非破壊型・裁断しない低予算自炊本のつくり方に使っているフリーソフトを紹介しましょう。
まず、PCのWEBカメラで連続自動シャッターを押してくれるやつです。
定点観測とか遠隔カメラでの監視用に開発されたソフトです。それを蔵書の電子書籍化に応用します。
窓の杜で配布されています。フリーのもの有料のもの含めていろいろ試しましたがこれが一番使いやすいですね。Live Capture2はフリーです。
WEBカメラを電気スタンドとかにセロテープで下向きに張り付けて設定します。本を見開きでパシャパシャやります。
WEBカメラのシャッターに合わせて本をめくります。見開きで順番に画像化します。
そのままで保存しておいてもいいのですが、これをPDFなどのまとまったデータにします。
画像を単純にそのままPDFにしてもいいのですが、そのままでは見開きのページなのでタブレットとかの画面では読みにくいですね。
そこで、見開きの画像を半分に切り取り順番に並べてくれる便利ソフトがあるんです。しかも無料で配布されてます。
本を裁断しないで、本の画像データを裁断するわけです。これを作成してくれたプログラマーさんには大感謝です。
これです。
もともとは、自炊本の余白を自動削除して小さな画面のコボとかKindle PaperwhiteでもPDFを読みやすくするソフトです。
余白削除に加えて、画像を真ん中で裁断して右開き、左開き本をその順番で並べてくれます。
さらに、カラーをモノクロにしてデータ量を落としたり、文字だけを太くして読みやすくしたり、コントラストを調整したり、いろんなことができます。
最初の設定でいろいろと実験してみないとわからない部分もありますが、自分流の設定ができあがれば、あとは画像を撮って、「PDFDiet」に放り込むだけです。
私は、こうやって自炊した蔵書をクラウドサーバーに保存しています。必要な時にPCやスマホ、タブレットで読めます。
Scan Snapなどの自動両面スキャナーで裁断した方法もやってますが、本を裁断しないこっちの方法が気に入ってます。スピードがこちらの方が早いです。
なにしろ我が家は、本だらけでまだ1500冊以上あります。ボチボチ自炊でやっと800冊くらいデータ化しました。本を処分してスペースを空けたいのです。
本を裁断しないでデータ化の方法は、だいたい以上ですが、WEBカメラの設定方法や「Live Capture2」「PDFDiet」の細かな設定などは、最初が面倒なので、私の設定方法を公開すれば、これから自炊をやりたい人には助かるかなと思います。
図解入りでまとめてみたいと思っています。
以上の概要を頭に入れながら次の記事へ進んでください。
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